太陽光発電システムは、土地や屋根のある方だけの特権ではありません。実は、カーポートにも簡単に設置できるのです!
屋根への設置に不安を感じる方や、外観にこだわる方にも、カーポートへの設置は非常におすすめです。
特に、屋根よりも太陽光発電に適した方向に設置できる場合、その効果を最大限に引き出すことが可能です。
ソーラーカーポートには非常時の電源供給や電力コストの削減といった数多くのメリットが期待できますが、実際にはいくつかのデメリットも存在することを理解しておく必要があります。
今回はソーラーカーポートのメリット、デメリットや後悔しないための選び方を解説します。
ソーラーカーポートとは
ソーラーカーポートは、太陽光パネルが搭載された駐車場の屋根です。
駐車スペースの上に設置されたパネルが日光を受けて電力を作り、その電力を車や建物に供給できます。
これにより、駐車場を有効活用しながら、太陽光発電を行えるのが特徴です。

特に屋根に太陽光パネルをあまり載せることができない住宅におすすめです。
さらに、ソーラーカーポートを設置することで、車を太陽光や雨から守ることができ、車の外観や内装の保護はもちろん、車の寿命を延ばすこともできます。
ソーラーカーポートのメリット・デメリット
ソーラーカーポートのメリット
屋根以外のスペースも活用できる
太陽光発電を多く設置したい場合、住宅の屋根だけでは面積が足りないことがありますが、その場合、ソーラーカーポートを追加で設置することで、必要な分の太陽光パネルを載せることができます。
また住宅に太陽光発電を設置する際、屋根の形状や向きが重要になります。
外観デザインにこだわる場合、希望する屋根の形状と太陽光パネルの設置に適した条件が合わないことがあります。
そのような場合、ソーラーカーポートに太陽光発電を設置することで、住宅の屋根形状を太陽光発電のことを考えながら決める必要がなくなります。
車を雨や紫外線から守る
ソーラーカーポートは、車を太陽光や雨から守る役割も果たします。
駐車中の車は、直射日光や雨、雪などの影響を受けることがありますが、ソーラーカーポートの屋根がその保護を提供します。
これにより、車の外観や内装が劣化するのを防ぎ、車の寿命を延ばすことができます。
雨漏りのリスクを避けられる
太陽光パネルを屋根に設置する場合、屋根に穴をあけて太陽光パネルをビス固定する施工が主流です。
そのため、施工が不十分な場合は雨漏りのリスクがでてきます。
通常、新築から10年間はハウスメーカーが雨漏り保証をしてくれますが、ハウスメーカーが推奨している業者で太陽光発電を設置した場合は保証の対象外になる可能性があります。
屋根に穴をあけるのに不安がある場合は、ソーラーカーポートがおススメです。
ソーラーカーポートのデメリット
費用が割高
ソーラーカーポートは、普通のカーポートよりもしっかりした作りになっていて、太陽光パネルがついているため、導入費用は高くなります。
でも、太陽光パネルで作った電気は、自分で使ったり、電気を売ったりできるので、長い目で見るとランニングコスト(運転費用)も考えて検討することが大切です。
工事をする業者さんに、どれくらいの数の太陽光パネルがつけられるか、1年間でどれくらいの電気が作れるか、そしてその結果として得られるお金(収支)を確認しておくと安心です。
反射による光害に注意
ソーラーカーポートを設置する際は、周囲の環境に注意が必要です。
反射した光が隣家に迷惑をかけないよう、設置場所を確認しましょう。
特にソーラーカーポートは低い位置にあるため、隣家の2階に反射が届かないか確認することが大切です。
また、太陽光発電は日当たりが良い場所でないとうまく発電しません。南向きが最適ですが、日陰の駐車スペースでは発電量が少なくなるため、設置場所を選ぶ際には注意が必要です。
建築確認申請が必要
ソーラーカーポートは建築基準法に基づく建築物のため、設置する際には建築基準法や関連法規に従っているか確認する手続きが必要です。
この確認手続きを「建築確認申請」と呼びます。
建築確認申請では、まず工事開始前に「建築確認」を行います。

申請は自治体(市町村)の担当課(建築指導課など)や、指定された民間の確認検査機関に提出し、設計図や素材などを基に確認を受けます。
問題がなければ「建築確認済証」が交付され、工事を始めることができます。工事が完了した後には「完了検査」を申請し、最終確認を受けた後に「検査済証」が交付されます。
建築確認申請が必要ない場合
・ソーラーカーポートの柱と柱の間の面積が10平方メートル以下の場合
・防火地域および準防火地域でない場合
・既存の建物の敷地内での増築であり、用途として切り離せない建物である場合
目安としては1台分のカーポートが対象です。

2台分以上から建築確認申請が必要だと覚えておきましょう。
ソーラーカーポートは固定資産税がかかる?
ソーラーカーポートは基礎や屋根があるため、固定資産税が心配な方もいるかもしれませんが、基本的には「固定資産税はかからないことが多い」です。
固定資産税がかかるのは、基礎や屋根に加えて壁で囲われており、居住や作業、貯蔵に使える建物の場合です。
一般的なソーラーカーポートはこの条件に該当しないため、固定資産税がかからない可能性が高いですが、最終的には税務署の判断になります。導入前に確認しておくと安心です。
また、法人が所有する場合は減価償却が必要になるため、設置費用や売電金額について税理士に相談すると良いでしょう。
ソーラーカーポートでよくある後悔
想像以上に高かった
ソーラーカーポートは屋根に設置するのに比べて導入費用は高くなる傾向にあります。
通常のカーポートよりもソーラーカーポートは割高です。
特に複数の業者の見積を比較せずに、導入した場合は、高くなる可能性があります。
必ず複数の業者に見積もりを取って比較しましょう。
また導入費用を抑える方法として、カインズなどホームセンターで購入できるカーポートを設置した後に太陽光を設置する方法があります。
発電量が少なかった
ソーラーカーポートは場所によっては日陰になったり、北向きにしか設置できない場合があります。
その場合は、同じ枚数のパネルでも屋根に設置するよりも発電量が少なくなるかもしれません。
設置前に「シミュレーション」で発電量を予測できますが、天候や季節によって変動するため、予想よりも発電量が少ないこともあります。
失敗しないソーラーカーポートの選び方
ソーラーカーポートを選ぶときは、発電効率や耐久性、保証期間など、いろいろな点を考えたうえで選ぶことが大事です。
販売会社や設置、メンテナンスをお願いする業者の選び方も重要です。
信頼できる業者を見つけるためには、事前に調べたり、口コミや実績をチェックすると良いでしょう。

他にも気を付ける点はある?

見積を依頼するときの注意点としては、必ず複数の業者に見積もりを依頼することです。
1社だけだと相場よりも高い金額になる可能性があるからです。見積もりを依頼するなら一括で複数の業者に依頼できるタイナビがいいでしょう。
タイナビを利用することで、100万円以上安くなる場合もあります。

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まとめ
今回はソーラーカーポートのメリット、デメリットや後悔しないための選び方について解説しました。
ソーラーカーポートは、価格や発電量に関して慎重に選ぶことが大切です。
設置前にシミュレーションを行い、予想発電量を確認しましょう。
また、信頼できる業者に依頼し、発電効率や耐久性、保証内容をしっかりチェックすることが後悔しないためのポイントです。
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