国内でも人気のテスラの蓄電池パワーウォール。
電気代の値上がりや太陽光発電の固定買取10年が過ぎて自家消費のためにテスラの蓄電池を検討している方も多いようです。
テスラのPowerwallを検討しているんだけど、まだ購入するなってどういう意味?デメリットがあれば教えてほしい。
✅この記事を読んでわかること
・導入すべき6つのメリット
・知っておくべき5つのデメリット
・パワーウォールの注意点
・パワーウォール3の情報
今回はテスラの蓄電池パワーウォールのメリットだけでなく、デメリットや購入にあたっての注意点を紹介します。
パワーウォールの購入を考えている方はぜひこの記事を参考にしてみてください。
テスラの家庭用蓄電池パワーウォールの概要
(引用:テスラ ジャパン – Tesla)
パワーウォールは海外で2015年に「Powerwall」として発売されて、2016年には新バージョン「Powerwall2」が発売されました。
日本では2019年の10月にパワーウォールとしては発売されていますが、海外で発売されている「Powerwall2」と国内で発売されているパワーウォールは同じバージョンの製品です。
他社製品との大きな違いは、蓄電容量の大きさにあります。
パワーウォールの蓄電容量13.5kWhは家族4名がの一般家庭が1日で使用する電気を賄うことができるため、家庭用蓄電池の中では頭一つ抜けているといえます。
◆パワーウォールのスペック
蓄電容量 | 13.5kWh |
最高出力 | 7kWh(ピーク)/5kWh(連続運転) |
放電深度 | 100% |
充放電効率 | 90% |
動作温度 | -20℃~50℃ |
サイズ | 高さ1150mm×幅753mm×奥行147mm |
重量 | 114kg |
設置方式 | 床置き/壁置き |
保障 | 10年 |
200V対応で最高出力7kWhなので、オール電化の家庭におススメです!
スマートフォンで運転モードの切り替え可能
他社製品の蓄電池の場合は室内リモコンを壁に設置する必要がありますが、パワーウォールはスマートフォンのアプリと連携させて運転モードの切り替えができます。
パワーウォールの運転モードは以下の3種類です。
専用アプリをインストールすることで外出先から太陽光の発電量や電力会社からの購入電力量などをリアルタイムで確認でき、運転モードの変更もできます!
バックアップ予備電源モード
停電時に備えて常に100%充電し、停電時のみ放電します。
自家消費モード
太陽光発電で余った電気を蓄電して、夜間家庭に供給します。また蓄電池がフル充電されているときは、売電に回します。
時間帯別設定モード
時間帯によって電気料金が変動する家庭向けの運転モードです。
電気料金が低い時間帯に蓄電し、電気料金が高い時間帯に蓄電した電気を使用することで節約効果を最大限にします。
業界No1の圧倒的な低価格
パワーウォールは他社の家庭用蓄電池と蓄電容量で比較すると割安です。
2022年5月に価格の改定がありましたが、
価格は129万円(税込141万9千円)+設置工事費
になっており、合計で約200万円~250万円(税込)になります。
※現在はオープン価格になっています。
蓄電池の相場(設置費含む)が1kWhあたり、18.7万円(税別)ですので、同じ容量の蓄電池の相場は13.5kWh×18.7万円=252.4万円(税込277.6万円)となります。
相場よりも20万円以上安い!でも他に費用がかからないか心配。。。
内訳として以下のようになりますが、設置するご自宅の条件によって金額は前後します。見積書をもらったら確認しましょう!
・工事費
・架台費用
・基礎費用
・離島の場合は送料・交通費など
パワーウォールの安さの理由
パワーウォールは国内で販売されている他社製の蓄電池と比較して安価です。
その理由としては以前までは販売価格が決められていたため、高値で売りづらいというのが理由でした。
しかし、現在はオープン価格になっているため、業者によって見積金額に大きく差が出る可能性があります。
パワーウォールの販売店
パワーウォールのテスラ認定設置業者は全国で33社あります。
(2023年12月現在)
2.アスアール株式会社 (青森県)
3.株式会社ソーラーポスト(福島県)
4.株式会社 ECOライフホーム(埼玉県)
5.株式会社シスコムネット(千葉県)
6.エネルギーバンク株式会社(千葉県)
7.株式会社SIソーラー(東京都)
8.株式会社ミライト・エックス(東京都)
9.ネミー株式会社(東京都)
10.株式会社シェアリングエネルギー(PPA提供)(東京都)
11.株式会社ゼロホーム(東京都)
12.辻・本郷スマートアセット株式会社(旧:横浜環境デザイン)(東京都)
13.松村物産株式会社(石川県)
14.株式会社RST(静岡県)
15.株式会社中部住器(愛知県)
16.yhs株式会社(愛知県)
17.株式会社ヤマガタヤ(愛知県)
18.株式会社エイジェイ(愛知県)
19.株式会社 光設備(愛知県)
20.ゴウダ株式会社(大阪府)
21.東洋ソーラー株式会社(島根県)
22.株式会社茂山組(岡山県)
23.JHS株式会社(広島県)
24.住宅設備アシスト株式会社(徳島県)
25.荒川電工株式会社(高知県)
26.リフェコ株式会社(福岡県)
27.株式会社日本エコネット(長崎県)
28.株式会社西日本ケイエス(熊本県)
29.新産住拓株式会社(熊本県)
30.株式会社Lib Work(熊本県)
31.日本ガス株式会社(鹿児島県)
32.アフタープラス2株式会社(鹿児島県)
33.株式会社ネクステムズ(沖縄県)
パワーウォールの業者選び
パワーウォールはテスラから認定を受けた認定販売施工会社からしか、基本的に購入できません。エリアによっては、認定販売施工会社が1社しかない場合もあります。
複数いる場合は、施工実績が豊富な業者を選ぶようにした方がいいです。
仮に競合がいない場合は見積が高くなる可能性もあるので、他のメーカーの蓄電池も含めて、必ず2社以上の業者から見積をもらうようにしましょう。
▼簡単30秒!無料で見積依頼▼
家から近い業者
設置後のアフターフォローのことを考えると、何かあったときにすぐに駆け付けてくれる業者を選ぶのが一番です。
そういう意味で家から近い業者を選んだ方がいいと思います。
エリアによっては認定施工店が複数ある場合がありますが、グリエネという比較サイトにはテスラ認定販売施工会社も数社登録していますのでグリエネで見積を依頼するといいでしょう。
▼簡単30秒!無料で見積依頼▼
施工実績が豊富な業者
施工実績は超重要です。
認定施工業者によっても施工実績数が違いますので、実績が多い業者ほど見積から工事までの流れがスムーズですし、トラブルになる可能性も低いです。
テスラの認定施工業者の中にも工事を自社で行う業者と、外注する業者がいます。
アフターメンテナンスのことを考えると自社施工の業者が安心です。
業者の施工実績はホームページに掲載していることが多いので、検討する際はホームページも要チェック。
パワーウォールを導入すべき7つのメリット
テスラ家庭用蓄電池パワーウォールを導入すべき7つのメリットを紹介します。
パワーウォールを導入すべき7つのメリット1.停電対策として超優秀
2.スマホのアプリで運転モードの切り替え可能
3.かっこよくクールな外観
4.重耐塩地域でも屋外設置できる
5.太陽光発電システムとの組み合わせが自由
6.出力が大きい
7.冷水式で長寿命
1.停電対策として超優秀
(画像出典:テスラ ジャパン – Tesla)
パワーウォールは家中の電気をまるごとカバーできる全負荷型の蓄電池で停電してもエアコンや冷蔵も使用できます。
停電を検知すると数分の1秒で自動的に家庭への電力供給を復旧できます。
計画停電や台風などの災害時にもパワーウォールがあれば安心です。
2.スマホのアプリで運転モードの切り替え可能
パワーウォールはテスラのアプリと連携することで電気使用量の確認や運転モードの変更もスマートフォンからできます。
他社製品の場合は室内リモコンを設置する必要があり、スマホで細かい設定をできる機種は少ないです。
毎日どれだけ蓄電できたか、スマホで手軽にチェックできるのも楽しみ。
3.かっこよくクールな外観
(出典:https://www.tesla.com/ja_jp/powerwall)
大容量で低価格なのは魅力ですが、デザインがスタイリッシュでかっこいいです。
設置後は自宅の外観の一部になりますので、見た目は重要ですよね。
管理人も実物を見たことがありますが、スマホやパソコンでApple製品を持つ感覚に近いと思います。
重量が114kgあるので、住宅によっては設置できない場合もありますが、壁掛けの設置が見た目もスッキリして一番かっこいいです。
側面にあるLEDライトが緑色に光るのがとてもかっこいいです。
4.重塩害地域でも屋外設置できる
パワーウォールは重塩害地域でも屋外設置可能な数少ない蓄電池です。
沖縄の宮古島ではパワーウォールと太陽光発電を設置してバーチャルパワープラント(VPP)事業を行っており、300台を超えるパワーウォールが設置されています。
見渡す限り周囲が海の宮古島で多数の設置事例があることからも、パワーウォールは塩害に強いことが実証されています。沿岸の近くに住んでいる方におすすめです。
5.太陽光発電システムとの組み合わせが自由
パワーウォールは単機能型の蓄電池なので、どのメーカーの太陽光との組み合わせでも問題なく使うことができます。
6.出力が大きい
パワーウォールの定格出力は5kW(連続運転)、最大出力は7kW(ピーク)と高出力の蓄電池です。
5kWと言われても何のことか分からないという人が多いと思いますが、一般的な家庭で使われる電力を余裕を持ってまかなうことが出来ます。
パワーウォールからの供給だけで、エアコンやIHクッキングヒーターなども通常通り使用でき、全負荷型なので停電時に家中の電気を賄うことができます。
7.水令式で長寿命
パワーウォールはバッテリーの冷却方式が一般的な空冷式ではなく水冷式となっています。
バッテリーは熱に弱いため、低温の状態を維持することが寿命を伸ばすことにつながります。
水冷式は、空冷式と比べて効率よく熱を下げることができるため、バッテリーの寿命を伸ばすことができます。
パワーウォール5つのデメリット
ここからはパワーウォールの5つのデメリットを紹介します。
1.国や自治体の補助金が使えない
2.売電価格が下がる可能性がある
3.設置費用が追加でかかる可能性がある
4.電力申請に時間がかかる
5.全負荷80Aまでしか対応できない
1.国や自治体の補助金が使えない
ここまで紹介してきたとおり、コスパ最強ともいえるテスラのパワーウォールですが、国や自治体から出ている蓄電池の補助金が使えない場合がほとんどです。
なんで補助金が使えないの?
理由としてはパワーウォールがJET認証を取得してないためです。
JETとは電気安全環境研究所の略称で電力設備の安全性を評価する第三者認証機関で、JET認証が補助金の要件となっている場合が多く、テスラのパワーウォールはJET認証申請中のため現在は補助金の対象外になっています。
2.売電価格が下がる可能性がある
条件によってはダブル発電で売電価格が下がる可能性があります。
蓄電池を導入することで売電量が増える家庭と導入していない家庭との差をなくすために減額されてしまうからです。
具体的には2019年以前に10kw未満の太陽光を導入している家庭です。
売電単価が下がっても売電量が増えますので年間売電額にあまり影響ありません。気になる場合は業者に問い合わせてみましょう。
3.設置費用が追加でかかる可能性がある
パワーウォールはコンクリート住宅に壁掛け設置を前提に設計されていますが、重量が114キロあるため木造住宅などの場合は強度が足りない場合があります。
そのため日本国内に設置する場合は床置きが推奨されています。床置きの場合はコンクリートで土間打ちして架台を固定するなどの費用がかかります。
私の経験上、外注施工の場合は施工できる業者が限られているため、工事費が高くなる傾向にあります。
4.電力申請に時間がかかる
蓄電池を利用するためには、電力会社の系統に接続する必要がありますが、その手続きに時間がかかる場合があります。
契約して実際に使えるようになるまでに半年ぐらいかかることも。
電力会社の設備に接続するため、既存の機器に影響がでないことを証明する必要があり、時間がかかる場合があります。
5.全負荷80Aまでしか対応できない
パワーウォールは大容量の全負荷タイプで、一般的な家庭の1日分の電気をカバーできる魅力的な蓄電池ですが、対応できるのが分電盤の容量が80A以下となっています。
一般的な家庭であれば60A程度なので問題ありませんが、80Aを超える場合は分電盤の分割工事が必要になり、特定負荷のような使い方になってしまいます。
分電盤の分割は当然、工事費が追加でかかるため、別の大容量タイプの蓄電池を選んだ方がいいかもしれません。
↓ちなみに下記の蓄電池は100Aまで対応可能です。
・パナソニック(電源ユニットLJTS1A01で対応)
・スマートソーラー
・ファーウェイ(エクソル・DMMエナジーOEM製品含む) など
パワーウォール3が発売まで待つべき?
テスラ社が、アメリカ国内でパワーウォール3の設置を開始しているため、パワーウォール3まで待った方がいいのでは?という意見もあります。
現行のパワーウォール2との違いですが、容量は同じ13.5kWhですが、出力は11.5kWと大幅にアップしている点が大きな違いです。
設置はしやすくなったという情報もあるので、設置費は下がる可能性はあります。
ただし、パワーウォール3を待つべきかどうかについてですが、現時点で分かっている情報だと出力以外は大きな変更はありません。
デザインはパワーウォール2がかっこいいと個人的に思います。
・値段が不明
・パワーウォール2との連結が不可
・パワコンがハイブリット型の可能性
・日本国内で発売は未定
パワコンがハイブリット型の場合は既設の太陽光発電システムとの相性の問題がでてきます。
パワーウォール2は単機能型でどのメーカーの太陽光発電システムとの組み合わせもほとんど制限がなかったので、 その点デメリットになるかもしれません。
Tesla introduces the Powerwall 3, a home battery backup solution with more power throughput and a built-in solar inverter. It offers a vertically integrated solar power installation and can piggyback off other Powerwalls… #Tesla #Powerwall3 #solarpower https://t.co/oiqBOSkecd
— Everything (@Xevrything) September 13, 2023
テスラ家庭用蓄電池パワーウォールのまとめ
今回は、テスラの蓄電池パワーウォールの性能や特徴、メリット、デメリットや使える補助金の有無などを解説しました。
現状では、国や自治体の補助対象外となっていますが、性能と価格のコスパを考えると、補助金がなくても十分お得だと言えます。
またパワーウォールの認定施工業者を選ぶ基準として家から近くて、実績が豊富な自社施工の会社がおススメです。
▼今すぐ無料で見積依頼▼
■関連記事
⇒卒FIT対策で蓄電池を導入はまだするな!導入にベストなタイミングとは?
⇒知らいないと損する蓄電池の相場【2023年】メーカやタイプ別に紹介!
⇒電気代値上げに蓄電池の購入はまだ早い!?今すぐすべき節電対策
⇒蓄電池は停電時にエアコンが使えない!?失敗しない蓄電池の選び方
⇒【業界最安蓄電池エネブロック】導入できない家庭と注意点
⇒たった30秒で100万円安くなる太陽光・蓄電池見積サイトの選び方
コメント